■鍼灸治療と操体法の開始
脾虚肝実証と診断できましたので鍼灸治療を開始しました。
ステロイド剤を利用していますので副作用である易感染性についても考えましたが、リスクは自分で負う覚悟をしました。
■経絡治療(本治法)
まず全身のバランスを整えるという方針で経絡治療(本治法)をおこないました。
本当は背中にも施術したかったのですが、一人で背中に鍼を打つのはやっぱり無理でした(笑
【本治法で使用したツボ】
脾虚肝実証に対して→太白(数日後より公孫)、行間、曲泉、血海、期門など
■変動経絡検索法(VAMFIT)
首の運動性で経絡的なバランスの崩れを確認する変動経絡検索法(VAMFIT)では天容というツボに反応がありましたので、胆経に施術しました。
本治法で調整し切れなかったバランスの崩れをさらに整えようという発想です。
この足の少陽胆経という経絡は、脾虚肝実証で変動を起こしている「肝」と関係の深い経絡ですので「さもありなん」というところです。
【VAMFITで使用したツボ】
胆経の変動に対して→陽陵泉、光明、足臨泣や少陽経繋がりで三焦経の中渚など
■頭部の圧痛部位
1日目は鍼灸についてはここまでの施術で終わりにしたのですが、音が頭に響くのはあまり変化していないようでした。
2日目、同様の施術が終わった後も頭の響きはやはりそれほど変わっていないようだったので「どうしたもんかなぁ」と何気に頭を触っていると、頭の皮膚に押すと痛みがある部位(圧痛部)があることに気付きました。
このとき「お!」とひらめくものがありました。
早速そのような圧痛部を数カ所見つけて、全てを指で押さえたまま声を出してみると、心なしか頭の響きが違うようです。
「それなら痛いところに片っ端から鍼してしまえ」と、このときから耳の周囲を中心に頭部の圧痛部を探して鍼をするようになりました。
面白いのは、頭部の圧痛部に対して刺鍼するに連れて音に対する頭部の共鳴がその場で軽減していくこと。
逆に圧痛部が見つけにくいときは、自分で声を出しながら音が頭に響く場所を頼りにして探すようにするとわりと見つけやすいことも分かりました。
というわけで、自分で鍼ができる場所をもう一つ追加できました。
【頭部の刺鍼部位】
ツボというより声を出して頭に響く部位(=圧痛部)を探して切皮置鍼(2日目より)
■その他
また日常行っている脱力系の基本トレーニングやストレッチは普段と変わらずおこないました。
また操体法の文献に当たってみると耳鳴り・難聴用の操体が見つかりましたので、それらのトレーニングに加えて操体法も併行しました。
ストレスによって身体がかたまっていたのを自覚できていましたので、これらのトレーニングや操体法は
身体がゆるんでいくのをじっくり味わいながらおこないました。
正直なところ「何が何でも治してやる」という気持ちで自分に対して治療していたわけではありませんでした。
「症状が楽になればラッキー♪」くらいの気持ちでやっていたのですが、結果としてそれが良かったのかも知れません。
蛇足ですが、飲酒は肝実の状態を促進するという話しがあります。
なので、治療が終わるまではお酒は控えました。
(つづく)
【参考文献】
1 「日本鍼灸医学・臨床編」経絡治療学会編纂、経絡治療学会、2001年
2 「変動経絡検索法(VAMFIT)」木戸正雄著、医歯薬出版、2003年
3 「写真・図解操体法の実際」橋本敬三監修、農産漁村文化協会、昭和55年
【関連ページ】
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私的病気体験記(はじめに)
≫
私的病気体験記(突発性難聴編)
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はじめ鍼灸室